「実務者研修」は介護資格の入門編ともいえる「初任者研修」の上位にあたる資格です。また国家資格である介護福祉士試験の受験条件に、実務者研修を修了していることが含まれているなど取得する価値の高い資格。
しかし介護福祉士受験者数は減少傾向で、介護福祉士試験にチャレンジしない理由には「実務者研修にかかる費用が高いから」というものが大半を占めています。次いで「実務者研修の講義などを受けることが負担」「実務者研修の研修期間が長い」となっています。
「実務者研修の費用は高すぎる!」…と受講を諦めている方も多いのではないでしょうか?
かくいう筆者も実務経験ルートで介護福祉士試験を受けるため、実務者研修を受講した当時はなけなしの貯金を削られ懐を痛めた苦い思い出があります。
- 実務者研修は高い費用払ってまで取る価値あるの?
- 割引とか無料でお得に受講する方法はないの?
この記事はこんな風に思って実務者研修を受けるか迷っている、またそれが原因で介護福祉士試験を諦めているあなたにぜひ役立ててほしいと思います。高い受講料をお得にする方法、そもそも実務者研修受ける価値があるのか・どういう人が受けた方がいいのかを解説します。
実務者研修の費用をお得にする方法
高い費用と労力かけてまで受ける価値あるのか
実際に介護福祉士資格を実務経験ルート(実務経験3年以上+実務者研修修了)で取得した筆者が経験を踏まえて解説します。
実務者研修の費用はいくらかかるの?
実務者研修にかかる費用について見ていきましょう。
保有している資格により費用が異なる
保有資格によって実務者研修の費用は変わります。
保有している資格 | 実務者研修にかかる費用 |
---|---|
無資格 | 14万~22万円 |
介護職員初任者研修 | 8万~20万円 |
ホームヘルパー1級 | 7万~10万 |
介護職員基礎研修 | 3万~5万円 |
上記の費用はおよその額で、受講するスクールごとに設定金額は異なります。ホームヘルパー1級や基礎研修は今は新規で取れない資格ですが、上位の資格になるにつれ実務者研修の費用は安くなってますね。
ちなみに筆者が当時無資格から実務者研修を受けた費用は約18万円ほどでした。貯蓄額は人それぞれですが、20万近い金額が持ってかれるのは大抵の方にとってかなり手痛い出費なのではないでしょうか?
保有資格以外の理由でも実務者研修の費用は異なる
保有している資格以外にも、スクールの立地や地域などによっても実務者研修の費用は変わります。
- 受講するスクールの価格設定による
- 通信講座か通学講座かによっても異なる。通信の方が少し安く設定されている
- スクールの立地(駅から近いと賃貸料が高いなど)
- 地域・エリア(スクール間の価格競争があるため)
- スクールの割引キャンペーン
などにより受講価格に開きがあり、上記の金額よりも安いスクールもあればもっと高く設定されているところもあります。
実務者研修の費用を実質0円にするには
受講の費用が高い実務者研修ですが、費用を実質0円にする方法があります。
講座開校時に派遣スタッフとして働いている方が対象
介護専門の就職支援サイト「かいご畑」の「キャリアアップ応援制度」を活用すれば、実務者研修の高い費用が実質0円になります。働きながら介護の資格取得を目指したい人にイチオシの制度です。
「かいご畑」は厚生労働大臣認可の介護就職支援センターです。介護士など介護の仕事に就職・転職を検討されている方にはぜひ登録をおすすめしたい求人サイトのひとつ。専任の人材コーディネーターさんがあなたの介護職への就職活動をサポートしてくれるので、これから介護職を目指す方にとって心強いサイトです。
「キャリアアップ応援制度」で働きながら無料で資格を取るには条件があります。対象講座の開校日にかいご畑を運営する派遣会社である「株式会社ニッソーネット」の派遣スタッフとして、介護職または看護助手として働いている方が対象。
株式会社ニッソーネットの運営する「福祉の教室ほっと倶楽部」の講座を無料で受講できるもので、これから介護職で働きたい方やすでに活躍されている方の負担軽減・キャリアアップを支援するサービスです。「実務者研修などの資格を取りたいと考えているけど、受講料が高くて二の足を踏んでいる」といった状況ならぜひ活用していきたいですね。
実務者研修含め次の3種類の講座が用意されています。
- 介護職員基礎研修
- 実務者研修
- 介護福祉士・受験対策講座(短期集中講座3日間)
注意点としては
- テキスト代は別途自己負担になる
- 一定期間内に自己都合で退職した場合、受講料の全額または一部を負担する
講座費用は無料だけどテキスト代はかかること、受講時に派遣スタッフとして就業していても自己都合ですぐに辞めてしまうと受講料無料にはならないのでその点注意が必要です。
正社員にこだわらず派遣社員として働けるのであれば、「かいご畑」のキャリアアップ応援制度を有効活用してお得に実務者研修を受講することを本気でおすすめします。
私が実務者研修を受講時はスクールの比較はしたものの、キャリアアップ応援制度などお得な支援制度を知らなかったため約18万円損していたことになります。知っていれば間違いなく活用していたはずなので悔やまれます。
派遣社員で働くメリット・デメリット
キャリアアップ応援制度で実務者研修の費用を0円にするには派遣社員で就業している必要がありますが、正社員で介護職を検討していたという方もいると思います。しかし派遣社員で働くメリットを理解しておけば、「案外派遣は私に向いてるかも?」という方も少なくないのではないでしょうか。
派遣社員で働くことを検討するなら、メリットだけではなくデメリットも知っておく必要があります。また正社員など他の雇用形態との違いもしっかり把握しておきましょう。
派遣社員で働くメリット
- 自分の希望する条件で働ける
- 一か所に縛られず他の施設や職場などで経験を積める
- 未経験からでも働きやすい、未経験OKな求人が比較的多い
- 高時給の仕事もあり、正社員よりも手取りが多くなることもある
- 契約満了後も派遣会社に次の勤務先を紹介してもらえる
- 仕事の悩みなど派遣会社に相談できる
派遣社員で働くデメリット
- 派遣期間に上限がある(最長3年)
- 派遣の契約期間が更新されない場合もある(能力や職場が派遣社員を必要としていないなど)
- 資格や経験の有無で給料の差がある
正社員と派遣社員の違い
最も大きな違いは就業先と直接雇用の関係にあるかです。正社員は就業先の事業所などと直接契約を結びます。一方で派遣社員は派遣会社との雇用契約なので、給与の支払いや保険の手続きは派遣会社とのやり取りになります。
正社員のメリットは、
- 安定した雇用
- 充実した福利厚生(住居手当・扶養手当て・交通費など)
デメリットとしては、派遣社員のように希望の労働時間や夜勤のあるなしなどを選択できず、自由度は低いことです。また介護施設では委員会や勉強会などが毎月開催されることが多く、正社員は実質参加必須になります。
毎月の委員会や勉強会参加は実際に経験していましたが、勤務後の疲れた状態での参加ですし時間が延長されることもあるなど想像以上の負担がかかります。派遣であれば参加を強制されないため、自分や家族のために多く時間を割けます。
福利厚生に関しては派遣社員も派遣会社の福利厚生を受けることができ、派遣会社の中にも福利厚生が充実している会社もあります。もちろん会社により充実度が異なるので、雇用契約を結ぶ前に確認しておくといいでしょう。
たしかに正社員は安定雇用が魅力ではありますが、こうして比較すると派遣で働くメリットも多いですね。
さらに派遣社員ならキャリアアップ応援制度を利用できるので、資格取得にかかる高額な費用を0円にできます。派遣社員で働くメリットを多く感じて、これから介護の資格を取りたいあなたには「かいご畑」のキャリアアップ応援制度が最適です。
かいご畑の特徴
かいご畑は専任のコーディネーターさんが1対1であなたの就職をサポートしてくれます。コーディネーターは全員が介護の有資格者なので心強いサポートを受けられます。
今すぐに転職するか具体的に決まっていない方でも、気になる事のご相談だけでもOK。
キャリアアップ応援制度あり!介護職のキャリアアップなら介護専門求人サイトかいご畑
さらにかいご畑の最大の特徴として、かいご畑に掲載されている派遣求人で就業が決定した場合、介護の資格講座の受講料が0円になる『キャリアアップ応援制度』の利用が出来ます(条件あり)。
この制度を利用すれば介護の仕事が未経験の方でも、無資格で働きながら資格取得を目指せます。非常にお得なのでこれを利用しない手はないですね!
総合評価 | |
---|---|
公開求人数 | 約9,800件(2021.06.09現在) |
対応地域 | 北海道/東北,関東,関西,甲信越/北陸,中国/四国,東海,九州/沖縄 |
おすすめポイント | ・無資格,未経験の求人も多く、これから介護職に挑戦される方にぴったり! ・介護資格の受講料が0円になる「キャリアアップ応援制度」が嬉しい |
実務者研修は取るべき資格?
実務者研修は高額な受講費用と長い受講期間のため受けない介護職も少なくありません。しかし介護職としての専門的知識・技術が習得できるので、介護士からスタートしてキャリアアップを目指していくなら必須の資格です。
「介護職員初任者研修」は介護の仕事の入門資格のような位置づけで、これから介護士に就職・転職をする方がまず初めに取得するべき資格と言えます。介護士としての知識・心構えや介助技術など、介護の仕事の基本が学べます。
利用者様の身体に触れる「身体介護」を行うには、初任者研修をはじめ介護の資格を有する必要があります。(介護施設の場合は有資格者の指導監督のもと、身体介護可)移乗介助や排泄介助など身体介護を行う場面は多いので、そのためにも未経験の方は初任者研修を取得しておきたいところです。
「実務者研修」は介護福祉士試験の受験条件にも含まれる資格で、初任者研修よりさらに幅広く専門的な知識・介護技術が習得できます。「介護福祉士資格」を目指している方はまず実務者研修を修了する必要があります。
また実務者研修を修了すれば、介護施設で喀痰(かくたん)吸引や経管栄養の準備などの「医療的ケア」を行うことができるようになります。他にも訪問介護における重要なポジションのサービス提供責任者(サ責)になる資格を得ることができ、実務者研修を修了することで介護職としての幅が広がります。
介護専門転職サイトの【かいご畑】の「キャリアアップ応援制度」を利用して、働きながら無料で実務者研修を取得しましょう。
条件を満たせば資格取得にかかる金額を0円にできる非常にお得な制度なので、働きながら資格取得を目指すなら利用しない手はありません。登録ももちろん無料です。
介護職の就業・転職は介護専門求人サイトかいご畑