介護派遣は働く上でメリットが多く、介護職で人気の働き方の1つ。
介護派遣で働くと
- 高時給求人が多い
- 派遣会社に希望を伝えるだけで好条件の職場がすぐに見つかる
- 勤務時間・日数・期間などが決められ、自由度の高い働き方ができる
などのメリットが挙げられます。
しかし何ごともメリットがあればデメリットもあるもの。
介護派遣の良いところだけに惹かれて派遣の仕事を始めてしまうと、「思ってたのと違う…」「派遣を選んで失敗した…」と後悔してしまいがちです。
介護派遣のメリットのみならずデメリットも理解し、それを踏まえた上で派遣会社に登録しましょう。
介護派遣のデメリット

- 同じ職場で長く働けない、基本派遣契約の期間中は辞められない(事情がある場合は認められる)
- 無資格・未経験OKの求人もあるものの、基本は即戦力を求められる
- 派遣先でのキャリアアップは難しい
- 仕事の能力や派遣先の都合(人員状況など)で「派遣切り」があるかも?
- 高時給で稼げるが、非正規雇用で困ることも(ローンが組めない)
- 任される業務が限られてしまうことがある(入浴介助ばかり割り当てられるなど)
- 昇給制度・ボーナスがない、派遣会社によっては福利厚生が薄い
【介護派遣】介護職の派遣社員は稼げる?正社員と比較したメリットって何?
介護派遣ならではの悩み

介護派遣ならではの悩みと改善策についても知っておきましょう。
「即戦力」だからと丸投げされる
介護派遣は高時給求人が多いのがメリットです。それは裏を返せば以下の能力が求められているということでもあります。
- 豊富な介護職の経験
- 介護の知識・技術力
- 即戦力として活躍できるコミュニケーション能力や判断力が求められる
など、介護派遣には高時給だけに職場からの期待が高く寄せられます。
即戦力として期待されているので、その職場に慣れていなくても新人のように1から10まで教えてはくれないことが多いでしょう。さまざまな状況でも適切な対応ができる判断力が必要とされます。
また期待値が高い分、任される仕事量・責任も通常の新人より重たくなりがちです。周りの評価が期待値を下回ると嫌味な職員から、「思ってたより使えないね」「時給高い割に…」など陰でこそこそ言われかねません。
底意地の悪い職員がいる職場なら、必要な情報を教えず(利用者のADLなど)仕事を丸投げし失敗すれば嫌味や陰口を叩かれるなどの嫌がらせも十分起こりえます。
こうした期待の大きさや仕事の丸投げに対応できるようにある程度の実力が必要です。
派遣が理由でチームケアが上手くいかないことも
また派遣は「職場の人間関係に深入りせず悩むことが少ない」というメリットがあります。しかしメリットである反面、デメリットになってしまうことも。
介護職ではいくら知識・技術が優秀でも、個人プレーでする仕事ではありません。チームで協力して高齢者サービスの利用者を支えていくのでチームプレーが求められます。
職場の人間関係にどっぷり浸かるとトラブルになりがちですが、派遣だからとコミュニケーションをおろそかにし過ぎるのもNGです。そうなると孤立してチームケアに支障が出る場合もあります。
職場では適度にコミュニケーションを図り、チームケアを取りやすい雰囲気作りをしていくのがコツです。同じ介護職だけでなくナースやケアマネなど、他職種とも挨拶をはじめ適度なコミュニケーションを忘れずに。
慢性的に人手不足になる職場にはそれなりの理由が…

介護施設が派遣を必要とする理由は、人手不足になり人員補充するためです。
人手不足になる理由には
- 介護職員がキャリアアップを目指し転職する
- 病気やケガ、出産を理由に休職・退職する
- 職場の人間関係・不適切なケア・サービス残業・パワハラなど、不満を持って退職してしまう
などが挙げられます。
①②は円満退社や致し方ない理由があってのことなので問題なし。問題は③のように「職場環境の悪さ」が原因で慢性的に人手不足になっている場合です。
頻繁に求人広告が出ていたり、新人が定着しないで辞めてしまう職場にはそれなりの理由があるもの。
介護職の人間関係では先輩介護士によるパワハラやお局の嫌味などに悩まされる方は少なくありません。またサービス残業が横行していたり、利用者様に対して言葉で行動を制限する光景が当然のように行われている職場なども離職率が高く人手不足になりやすいです。
他にも有給を消化できない(派遣以外の雇用形態の職員)、挨拶を無視されるなどのいじめがある…
こういった職場では正しい意見は上からねじ伏せられたり、そもそも意見が言える雰囲気ですらないことが多いです。
人手不足になると派遣でとりあえずの人員確保をするので、「派遣で行ってみたらブラック施設だった…」なんて外れクジを引いてしまうことも。
こんなブラック施設に遭遇したら我慢することはありません。すぐに派遣会社に相談しましょう。派遣先でのトラブル(コンプライアンス違反)があった場合、トラブルが解消されなければ契約期間に関わらず辞めることができます。
派遣会社と派遣先(介護施設)の間では労働者派遣契約を結んでいます。派遣会社には派遣社員を守る義務が、派遣先はトラブルに適切に対処する義務があるのです。
トラブルで悩んだ場合は以下のように、
上記の流れで派遣会社に相談し対応してもらいましょう。自分で抱え込む必要は全くありません。
「期間限定だしブラックな職場を経験しておく」という考えもできますが、こういった職場では身になる経験値は積めないのでおすすめしません。他のまっとうな職場で働くことに貴重な時間を使うのが吉です。
派遣会社が適切な対応をしてくれない
上記のように派遣先でコンプライアンス違反や人間関係のトラブルなどがあった場合、派遣会社には派遣社員を守るための適切な対応が求められます。
しかし派遣会社のなかにはまともに対応してくれない派遣会社、もしくは相談した担当者が適切な対応をしてくれないということがあります。
例えば職場でパワハラ・セクハラを受けて悩み相談しても、
- 話を聞くだけで実際には解決するための行動をしてくれない
- 「契約期間満了まですぐなのでもう少し様子を見ましょう」などその場しのぎをするのみ
などまともに取り合わないなど。
派遣先でのトラブルが起き仕事に支障がある場合、本来であれば派遣社員から相談を受けた派遣会社は派遣先に報告・改善依頼を出すなどの対応が義務付けられています。
残念ながらこのような誠意のない対応をする派遣会社は実在します。こういったことを防ぐには初めから信頼できる派遣会社を選ぶことが重要です。
上記2社は介護派遣のなかで実績・知名度があり、安心して利用できおすすめです。どちらも介護派遣では大手でサポート体制が整っているので、派遣先でのトラブルがあった際にも頼もしい味方になります。
きらケア介護派遣とかいご畑は信頼できるサポート体制の他にも、求人数が豊富・高時給求人が見つかりやすい・未経験OKの求人も多いなどの強みがある派遣会社です。
【感想・体験談】かいご畑を利用して分かったメリット・デメリット【口コミ・評判】

介護派遣で失敗しないために


介護派遣にはメリットが多いと聞いて働き始めてみたものの、「派遣先の職場がイメージと違った…」「職場での悩みができたけど、なんだか派遣会社の担当者に相談しづらい」
こんな風に感じてしまい、「介護派遣で働かなければよかった」と思う方もいると思います。このように介護派遣で失敗しないために、以下のことをしておきましょう。
派遣会社選定&担当者との良好な関係作り
介護派遣で失敗するパターンは二通りあります。
- 信頼できない派遣会社に登録してしまう
- ふたを開けたら派遣先がブラック介護施設だった
この二通りの失敗パターンはどちらも事前の行動次第で回避できます。
- の場合は情報収集により派遣会社を選定し、良い派遣会社に登録する
- の場合は次項で詳しく説明しますが、派遣会社から勧められた派遣先の情報収集→職場見学で実際に確認してブラックじゃないか判断する
ことでそれぞれ派遣での失敗を回避します。
派遣会社を選ぶ際は、
- ある程度大手の派遣会社であり、求人数が豊富か
- 口コミ・評判など実際に利用した人の評価の情報収集→良い評価・悪い評価の両方に目を通して実際のところどうか見極める
悪い評価が多く目についたからといってそれだけでは当てになりません。人は思い通りにいかないことがあれば実際に合った以上に悪く評価するものだからです(風評被害)。
悪い評価を見る際は内容をよく見て、それが「個人の偏った主観ではないか」「思い違いではないか」「通常ありえないような大げさな悪評ではないか」を観察しましょう。
悪い評価に比べ良い評価は誇張されることは少ないので、実際あった体験をそのまま投稿している場合が多いです。
他にも失敗を減らすためには、「日頃から派遣会社の担当者とは良好な関係作りを心掛けて接しておく」ことも重要です。
介護派遣を利用していく間さまざまなサポートを受けることになります。派遣先での悩みやトラブルがあった際、派遣会社が間に入り事態の改善に努めてくれます。
派遣社員を守ることは派遣会社の義務ではあるものの、普段から良好な関係性が築けていればより手厚いサポートが期待できるでしょう。
派遣先の情報収集&自分の目でも確かめる


介護派遣のメリットの一つとして、希望条件を伝えるだけで条件にマッチする派遣先(職場)が見つかることが挙げられます。
自分だけで好条件の職場を見つけることは労力が大きく、非常に助かるサポートなのですが進められたものを丸呑みするのは避けましょう。
- 派遣会社から派遣先の情報を得て、明確にしたいことは必ず質問・確認しておく
- 実際に働き始める前に派遣先を見学し、自分の目でも確認しておく
以上2点を実際働き始める前にしておきます。
施設情報だけなら派遣会社にもらわなくてもネット検索で確認できます。そういった表面上の情報だけではなく、出来るだけ「施設の実態」を事前に確認しておきたいところです。
確認しておきたいことは実際のところ、
- 人間関係はどうなのか(職場の雰囲気)
- 立て続けに離職者が出ていないか
- 介護職と他職種の関係性はいいか
- 有休消化率はどうか
- 見学の際、施設職員の利用者に対する言葉遣いや対応は適切か
- 施設職員にあいさつした際の反応(個人差あるので何人かにしてみる)
- 施設は環境整理が行き届いているか
などです。
聞きづらいようなことほど派遣会社から情報収集しておくことが重要です。聞きづらいような質問であるほど「派遣先の実態」が見えてきます。事前の情報収集に遠慮は禁物です。
そして情報収集したら、次は実際に自らの目で確認します。施設見学を申し込みましょう。(昨今では感染防止対策のため見学不可の場合もあります。普段なら必ず見学しておきたいところですが、その場合は情報収集を入念にしておきます。)
見学では事前に聞いた情報が本当か確認できる機会です。職員の表情や利用者への対応・言葉遣いなどは特に重要なので観察しておきます。
職員にすれ違った際は挨拶してみましょう。コミュニケーションの基本である挨拶が返ってこないことが多い施設は黄色信号です。
職場見学をしたら「自分がその職場で働いている姿を想像」してみましょう。「ここなら安心して働けそうだ」と思える職場を選べるのも介護派遣のメリットです。
信頼できる介護派遣会社おすすめ3選!介護派遣選びに失敗しない4つのポイントを解説
介護職では対利用者でも対職員でもコミュニケーションが非常に重要です。仮に仕事が遅くてもコミュニケーション能力があれば何とでもなるほど、介護職では必須スキルといえます。
実際に筆者が勤務していた施設でも「挨拶のできない役職者」がいました。こういった人間と近い配属で働くのは想像以上にストレスの原因になるので要注意です。
施設見学で日常の様子すべてが見える訳ではありませんが、重要チェックポイントです。しっかり確認しておきましょう。
まとめ
派遣会社のデメリットについて解説しました。介護派遣は高時給求人が多いなど、他職種の派遣社員以上にメリットが多い働き方です。
介護派遣の良いところだけでなく、デメリットについてもしっかり把握しておく。そうすることで「正社員のが良かった…」「派遣を選んで失敗だった」と後悔することが減らせます。
介護派遣のメリットについてはこちらの記事にまとめています。こちらもぜひ参考にしてみてください。【介護派遣】介護職の派遣社員は稼げる?正社員と比較したメリットって何?
派遣会社によって紹介できる施設(派遣先)や特徴・サポート内容が異なります。候補の派遣会社をリサーチし、より自分に合った派遣会社を選びましょう。


